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仕事と子供と時々絵本

たかが営業、されど営業

営業職について早19年。最近、新規で行った取引先の方々がとても喜んでくださった話。

 

私は某大手メーカーに勤めており、営業に行った先で自社商品の陳列やディスプレイをすることがあります。

先日、お伺いした取引先で「商品の陳列はこちらでさせてもらったが、もっと良い並べ方があるなら直してもらいたい。」「ディスプレイをして御社の世界観を出してもらい。」とのご要望がありました。

我が社にはある程度決まった商品の並べ方があり、それを守って陳列すると誰が並べても綺麗に見えるというマニュアルのようなものが存在します。

そのマニュアルを元に、店舗で売れているアイテムをお伺いし、なるべく目立つ場所にその商品を配置して場所を取るように心がけます。

『売りたいもの=売れているもの』ではないので、まずはその店舗で売れているものの売り上げをさらに上げ「御社の商品は良く売れていますよ!」「来社してもらって手を入れてもらったから売り上げがUPしましたよ!」と印象付けることが大切。

なので、初めてで無理な商談はしません。

ベースを作ってから次回の商談に繋げます。担当の方とお話をして、コミュニケーションが取れたところで作業を開始します。

コミュニケーションが取れていない内は作業に入ることはしません。いきなりやって来て挨拶もそこそこに、勝手にあれこれされて気分が良い人なんていないと思っているので、雑談も交えながらお話をして「この人になら任せてみてもいいかも。」と思ってもらえるようにします。

 

私的には何百回、何千回と経験してきた陳列やディスプレイも、初めて見た方からするととても新鮮らしく、大変興味を持ってもらえました。

作業が終わって担当の方に完成した売場を見て頂いた時「すごく見やすくなって綺麗になりました!」「こんな風に並べるといいんですね!ありがとうございます!」と、喜んでくださっている姿を見ると、昔々に当時の上司が「営業っていう仕事は、今日は来てくれてありがとう。と相手に言ってもらえる。自社に出社したって、わざわざ来てくれてありがとうなんて言われない。営業は人に感謝されるいい仕事だから好きなんだ。」という言葉を思い出しました。

たかが営業、されど営業。地味な仕事ではあるし、誰にでも出来る仕事なんだけど、だからこそ手を抜かないようにしようと思いました。

 

今回、名刺交換をさせて頂いたのはマネージャーから売場の担当者の方々を含めて全部で7名。そのうち3名が外国籍の方でした。

これはいよいよ英語が必要になるんだろうな。と感じた1日でした。