なぜ心配している相手に「大丈夫?」と聞いてはいけないのか
答えは簡単です、人は「大丈夫?」と聞かれると
大丈夫じゃなくても反射的に「大丈夫」と答えてしまうからです
「大丈夫」という言葉は使える範囲が広く、様々なニュアンスで使われるので
人によって感じる意味合いが違う為、便利そうに見えて意外と厄介なのです
今回は声のかけ方をシーン別にご紹介していきます
大丈夫は使える範囲が広い
まずは「大丈夫=問題ない」という意味ではないということを念頭に置いてください
大丈夫というのには人によって様々なニュアンスで使われることがあります
それは言っている本人の主観によるものが強いためです
相手が大丈夫と言っても素直に受け取っていい場合ばかりではないこともあるので注意が必要です
仕事の時に「大丈夫?」という聞き方をしてはいけない
職場で「任せた仕事は大丈夫そう?」なんて聞き方をしている人を見かけますが
個人的には結構危険な聞き方だなと思ってしまいます、理由としては
「(まったく問題がないので)大丈夫です」
「(少し遅れているけど納期までには間に合いそうだし)大丈夫です」
この2つの「大丈夫」では意味合いが変わってしまいますよね
大丈夫の前にある()の中の気持ちなんて相手にはわかりません
仮に仕事が遅れていたり、問題があったとしても
自分で挽回できると思っている内は大丈夫だと表現する人が多いのが事実です
しかし、実際に大丈夫ではないとわかるのは挽回が出来ないくらい遅れてしまってからだったり、問題が大きくなりすぎてしまってからなので
安易に「大丈夫」という言葉を鵜呑みにしてしまうのは危険だということです
仕事で進行状況などを確認する場合は「いつまでに終わりそう?」など
期限を確認するような聞き方をするのがベストです
他には「困っていることはある?」や「わからないことはない?」といったような
相手が思っていることを聞き出せるような声のかけ方をするのもポイントです
疲れている人や悩んでいる人に「大丈夫?」を使ってはいけない
切羽詰まっている人に「大丈夫?」と聞くのは一番やってはいけないことです
前述しましたが「大丈夫?」と聞かれると反射的に「大丈夫」と答えてしまいます
そして「大丈夫?」という聞き方は、答える側からすると「大丈夫か大丈夫じゃないか」の2択になってしまいます
すると「大丈夫か大丈夫じゃないかで言ったらまだ大丈夫」という考えから「大丈夫」と答える人も多いのです
そんな時は「無理そう?」や「ダメそう?」など、相手の本音を聞き出せるような声のかけ方をするようにしてみてください
困っている人に声をかける時に「大丈夫?」は使わない
困っている人に対する声掛けは「何かお手伝いできることはありますか?」です
例えば車椅子の人が困っている時、目の不自由な人が困っている時、
ヘルプマークを付けた人が困っている時、助けたいけど何をしたらいいのかわからない…
そんな時は迷わず「何かお手伝いできますか?」と聞いてください
具体的に何をしたらその人にとって最善なのかは相手に直接聞くのがベストです
まとめ
普段、何気なく「大丈夫?」と声をかけているのであれば、
これからはシーン別に声のかけ方を少しだけ変えてみましょう
別に難しいことではなく、共通して言えるのは
相手の思っていることを聞き出せるような声のかけ方をするということです
どうやって声をかけたら相手が自分の思っていることを言いやすいかということを考え、状況によって言葉を変えるだけです
即実行できますので、ぜひ試してみてくださいね