あなたは与える人?奪う人?バランスを取る人?
「ギバー」「テイカー」「マッチャー」という言葉をご存知でしょうか。
これはアメリカの心理学者アダム・グラント氏が提唱した、人間の思考と行動を3種類に分類した時のそれぞれのタイプを表す用語です。
あなた自身はどのタイプに属しているでしょうか、そしてあなたの身近な人はどのタイプに属しているのでしょうか。
その中で社会的成功を手にするのはどのタイプの人なのか、それぞれの見分け方や行動心理、特徴をご紹介していきます。
ギバーとは?
ギバーとはGiveする人、与える人という意味です。
他者の動向を注意深く観察する能力が高いのが特徴です。
さらにギバーには「自己犠牲型ギバー」と「他者志向型ギバー」が存在しています。
自己犠牲型のギバーは自分に見返りがなくても相手のために与えることができる、まさに「奉仕の人」というイメージです。
自分の利益には無頓着で、自分が損をしてしまうことの多いタイプでもあります。
他者志向型のギバーは他者利益と自己利益、それぞれに興味があります。
誰彼かまわず与えるのではなく、相手の為になっているかを考え、相手を選び与えることができるタイプです。
テイカーとは?
テイカーとはtakeする人、人から奪う人です。
自分の利益が一番で、常に自分に利益が出るように行動します。
奪う人というくらいなので、自己中心的で高圧的な態度を取る人も多く、
酷い人だと短時間接しただけでもテイカーだと気付けます。
しかし、自分がテイカーであることを上手く隠している人もいますので注意が必要です。
そんな隠れテイカーを見分ける方法は記事の後半で紹介しています。
マッチャーとは?
マッチャーは損得のバランスをとる人です。
マッチャーの価値観は公平や対等といったものでできています。
何かを与えられた時はお返しをするという感情を抱きますが、
何か危害を加えられた時には仕返しをしようという感情を抱きます。
利害や損得に敏感で、常にイーブンでなければならないのがマッチャーの特徴です。
それぞれの割合は?
「ギバー」「テイカー」「マッチャー」それぞれの割合はどのくらいなのでしょうか?
こうしてみると、マッチャーが大半を占めており、テイカーが一番少ないということがわかります。
世の中の大半の人がバランスを取るタイプであることがわかります。
成功するのはどのタイプ?
結論から言うと社会的成功を手にしやすいのは他者志向型ギバーです。
成功しやすい人をタイプ別に見ると以下の通りです。
他者志向型ギバーになるには
隠れテイカーには気を付けて
テイカーの見分け方
テイカーには「レック」という隠しきれない行動を取る特徴があります。
「レック」とは動物界で自分をより良く見せようとアピールする行動のことを言います。
分かりやすく言えば、雄が雌に対して綺麗な羽根を大きく広げたりする行為も「レック」の一種です。
この「レック」を見落とさなければ相手がテイカーであることを見抜くことができます。
自己中心的で目立つことが大好きなテイカーは、上手く隠しているつもりでも、自分を抑えるということが苦手です。
☑ SNSでの写真の使い方の特徴
☑ 主語の使い方
例えばSNSのプロフィールの写真では必要以上に加工されていて実物よりも見映えが良かったり、
主語が「私たちが」ではなく、「私が」といったように自分中心の話し方をするのも特徴的です。
相手がテイカーであることがわかった場合にはすぐに距離を取ることをおすすめします。
『GIVE & TAKE』
アダム・グラント氏の著書『GIVE&TAKE』はおすすめの一冊です。
まだ読んだことがない方は一度手にとってみてください。
まとめ
自分や相手のタイプがわかると自身の身の振り方や、相手に取るべき行動がわかってきます。
自分や相手のタイプを見極め、損をしない生き方を身につけてくださいね。